2024.07.03
和ハーブの1つよもぎ。ハーブの女王という別名を持つよもぎの効果効能

「和ハーブ」の1つとして知られるよもぎ。
和ハーブとは、古来より日本で有用とされてきた植物のこと。

よもぎは、アスファルトのすき間など道端にも見られる植物で、世界中に生育しています。
食べるだけではなく、お茶や入浴剤、蒸し風呂、コスメなど幅広く活用されています。

昔から漢方にも取り入れられてきた薬草で、その効果効能の高さや用途の幅広さから、「ハーブの女王」とも呼ばれているほど。
よもぎには美容にも嬉しい効果が多くあり、最近では、「よもぎ蒸し」が流行っています。

今回はそんな和ハーブの1つでもあるよもぎを詳しく見ていきましょう。

よもぎとは

よもぎは、キク科よもぎ属の植物であり、繁殖力が強いので日本を含むアジア各地で野生または栽培されていて、250以上もの種類があるとされています。

葉や茎を利用することが一般的で、古くから和漢医学や民間療法で利用されてきました。食用としては3〜5月が旬です。
よもぎには独特の香りがあり、料理やお茶、入浴剤、薬草として広く利用されています。
餅や団子に用いられるので「モチグサ」とも呼ばれています。

またよもぎは、漢方でも艾葉(がいよう)と言う名前で知られ、止血薬として用いられています。他にも切り傷に良いとも言われ、民間療法として古くから活用されてきました。
日本では、よもぎは平安時代の書物に薬草として使った事が最古の記録として記されています。

よもぎに含まれる成分や栄養素

よもぎに含まれる栄養素は様々ありますが、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、葉緑素、カリウム、食物繊維、たんぱく質、カルシウム、鉄、β-カロテン、葉酸などがあります。

葉緑素(クロロフィル)

特に注目されているのが葉緑素(クロロフィル)です。
葉緑素(クロロフィル)は葉っぱの緑色の天然色素で、よもぎの主成分で、植物が光合成をするのに必要不可欠な成分です。
発がんを抑制する効果や老廃物を体外へ排出するデトックス効果、貧血を予防する効果、コレステロール値を下げる効果などをもつ物質です。

ビタミンK

そして、ビタミンK。
ビタミンKは血液凝固に関係する栄養素で、 造血を助ける効果があります。それに、ビタミンKによって骨の形成を促進するたんぱく質・オステオカルシンの働きが活発になり、骨の形成に欠かせないカルシウムを骨に取り込む作用があります。つまりは、骨粗しょう症を防ぐ作用が期待できるということです。

よもぎの効果効能

上記のような様々な栄養を含むよもぎに期待できる効果効能はどういったものでしょうか。
様々な効果が言われていますが、主な効果効能をご紹介します。

デトックス効果でむくみ改善

よもぎには利尿作用があります。そのため、体内に蓄積した老廃物の排出を促してくれます。老廃物が排出されると血行が改善するため、むくみの改善につながります。

シミやシワの予防といった肌のエイジングケア

よもぎには抗酸化作用を持つビタミンCやβ-カロテンが豊富に含まれています。
肌は、加齢や紫外線などさまざまな要因で酸化してしまい、酸化がシミやしわなどの一因にもなります。
抗酸化作用を持つよもぎは、シミやしわを抑えることが期待できます。

造血による貧血防止

よもぎが持つ葉緑素(クロロフィル)は末梢血管を拡張し、新陳代謝を高め造血に役立つことが期待できます。 また鉄やビタミンKも造血を助ける効果があるため、貧血に大変効果があります。
月経中や妊娠中に鉄欠乏性貧血などを引き起こしやすい女性に強い味方となってくれます。

腸内環境を整え便秘解消

多量の食物繊維が含まれるよもぎは、腸内環境を整えてくれ、便秘解消効果が期待できます。
特に不溶性の食物繊維を多く含んでおり、不溶性食物繊維は腸のぜん動を刺激して、腸内に溜まった有害物質の排出を促す作用があります。
便秘が解消されることで、免疫力の向上や肌トラブルの改善などが期待できるでしょう。

いかがでしょうか?
よもぎは、普段何気なく見ていたり、食べていたりする方も多いことでしょう。
ハーブの女王という別名を持っていることを知らなかった人も多いのではないでしょうか?

ぜひ、これから日常に積極的に摂り入れて、健康や美容に役立てましょう。