髪の毛のケアをするときに誰もが一度は聞いたことがある「キューティクル」。
髪のケアでなんとなく大切だという認識はあると思いますが「キューティクルがどんな物なのかは良く分からない」という方は多いのではないでしょうか。
キューティクルは、髪の傷みなどをケアする上で非常に重要で、髪の毛を守る役割を果たしています。そんなキューティクルの役割や構造などを理解してケアする事で、髪のツヤを効果的に出すことができるようになるでしょう。
今回はキューティクルについてまとめていきます。
髪の毛の構造とキューティクル
そもそも毛髪は大きく分けて、内側から「メデュラ」「コルテックス」「キューティクル」の3つの層に分ける事ができます。
キューティクルは、毛髪の表面をおおっている部分で、根元から毛先に向かってタケノコの皮のようにウロコ状に重なって毛髪を包み込んでいます。
キューティクルの領域は、毛髪の10~15%を占めています。
キューティクルの役割
主成分は、ケラチンで、色は無色透明。
1枚の構造は非常に薄く、全体の厚さは0.005㎜、4~10枚が密着した層をなしています。
キューティクルは、外部の刺激から毛髪内部を守り、コルテックスのタンパク質や水分が失われないようにバリア機能の働きがあります。
また、それと同時に、髪のツヤや、手触りや硬さに影響を与えています。
キューティクルは、髪の健康と美しさを保つ役割も持ち併せているのです。
キューティクルが傷むとどうなるのか
健康な髪は、キューティクルが規則的に整った波状をしていて、ツヤも出やすく、手触りもよい状態。ですが、髪が傷みキューティクルが剥がれたり損傷していると、以下のような悩みが起こりやすくなります。
・パサつき
・ごわつき
・髪の手触りが悪くなる
・絡みやすくなる
・ツヤがなくなる
・切れ毛・裂毛
硬い反面、もろくて摩擦に弱いため、無理なブラッシングや乱暴なシャンプーによって傷ついたり、はがれやすくなったりします。
髪は死んでしまった細胞なので、キューティクルが傷ついたり、はがれたりすると自然に修復や再生はできません。
そうならないようなケアを心がけることが大切なのです。
キューティクルが傷む原因
キューティクルは髪が水を含んで濡れると開く性質があり、剥がれやすくなり、外部からのダメージには弱い状態になります。
ですから、シャンプーのときに過度にごしごしと洗ったり、洗髪後にタオルで強くこするような強い摩擦はNG。
また、パーマやカラーリングの薬剤、そして紫外線やドライヤーの熱によってもダメージを受けてしまいます。
見直したい日々のケア方法
髪を健康的で美しく保つために大切なキューティクルを守るための、ヘアケアについてみていきましょう。
シャンプー、トリートメントは髪に合うものを正しく使う
シャンプーの洗浄力が強すぎるとキューティクルに負担がかかります。頭皮に優しく汚れを落とせるものを選びましょう。
そして、まずは髪の毛をしっかりとすすいで髪の毛の汚れを落とす予洗いをしてからシャンプーをするようにしましょう。
また、洗顔後にお肌を保湿するのと同様、髪の毛も保湿が大切です。髪質、ダメージレベルに合ったものをチョイスし使うようにしましょう。
必ずドライヤーで乾かす
髪の毛が傷むからという理由でドライヤーを使わない人もいるかもしれません。
ですが、キューティクルは濡れている時に開き、乾いている時に閉じます。
そのため、濡れたままにしておくと、髪の水分やたんぱく質が外に流れ出てしまい、髪がダメージをうける原因になります。
洗髪後はタオルドライし、ドライヤーでしっかりと乾かすのが鉄則です。
タオルドライのときには、「ポンポンポン」といった感じに、大きめのバスタオルで優しく包み込むように拭くのがポイントです。
ドライヤーをかけるときは、髪から一定の距離を離して、同じ部分ばかりに熱を当てるのではなく、全体に熱が行き渡るようにしましょう。髪の根元〜毛先に向かって乾かすのがポイントです。
また、ドライヤーの前に洗い流さないタイプのトリートメントを付けるのもおすすめです。摩擦やドライヤーの熱から髪を守ってくれる効果も期待出来ます。
ヘアオイルで髪をコーティングする
ヘアオイルを付けることで髪をコーティングし、外部刺激から髪を守ってくれます。ヘアオイルは保湿や摩擦の軽減、スタイリングなどさまざまな場面で活躍してくれるアイテムです。
寝る前に傷みやすい毛先などにつければ、枕との摩擦よるダメージも減らせたり、日中の紫外線など刺激から髪を守るのにも役立ちます。
一番大切になってくるのは毎日の丁寧なヘアケアです。
いくつになっても髪にツヤがあって綺麗な人は、キューティクルを意識しお手入れを頑張っています。
あなたも今日から日々のケアを見直してみましょう。