2024.01.25
 頭皮のニキビ、原因や対処法をご紹介。頭皮のニキビを改善して、ヘアスタイルを楽しもう

ヘアブラシで髪をとかしているときに、当たって痛い…。その正体は、頭皮のニキビかもしれません。髪に隠れて見えづらいですが、くり返しできるのは困りもの。
頭皮にニキビができるとヘアアレンジをするのが億劫になることも・・・。

人によってニキビができる原因はさまざまで、多くの場合いくつかの要素が複合的に関係しています。改善するためには、まず思い当たる原因を探ってみるのが効果的です。ここでは、頭皮ニキビについての原因や対処方法についてご紹介します。

頭皮にニキビができる原因

頭皮は皮脂の分泌量が多く、汗をかきやすい上に通気性が悪く蒸れやすい場所。毛穴が大きいために皮脂は毛穴に詰まりづらいですが、アクネ菌が異常に増殖すると頭皮ニキビを生み出すことがあります。

頭皮自体が髪の毛で覆われて通気性が悪く蒸れやすいことは、細菌を生やしやすい部分でもあります。
また、ニキビができても自分で確認することが難しいです。そのため、症状が悪化してから初めて気づく方が少なくありません。さらに、髪の毛が邪魔で他の部位にできたニキビよりもケアがしにくいという特徴もあります。

シャンプーなどのヘアケア製品の流し残しがあると、皮脂やほこりなどと混ざりあって細菌が繁殖しやすくなります。
シャンプーなどのヘアケアの後は、頭皮に流し残しがないようにしっかりすすぎましょう。

頭皮のニキビと顔のニキビの違い

ニキビをシンプルに説明すると「毛穴に皮脂が詰まって炎症が起きている状態」と表現することができます。これは顔ニキビでも頭皮ニキビでも同じです。

ただ、頭皮の方が顔よりも毛穴が大きいぶん皮脂が流れ出やすいため、顔の毛穴に比べて詰まりにくくなっているのが通常です。
それでもニキビや吹き出物が頭皮にできてしまう場合は、頭皮のターンオーバーが異常になっていたり、頭皮の皮脂が過剰に出ていたりして毛穴 が詰まりやすくなっている可能性があります。

また、頭皮は、アクネ菌の他にも「マラセチア」という菌(真菌/カビの一種)が原因となる「マラセチア毛包炎」も起こります。他にも、湿疹や尋常性乾癬など皮膚のトラブルが起こっている可能性も。
頭皮のニキビだと思ったものが治らない場合は、一度皮膚科を受診しましょう。

頭皮のニキビの予防と対処は?

では、どうすれば頭皮のニキビを防ぐことができるのでしょうか。

頭皮のニキビを防ぐ方法① シャンプーの方法を見直す

頭皮ニキビの予防として簡単に取り入れやすいケアは、「頭皮の汚れをしっかり落とし、しっかりと洗い流す」こと。日々のシャンプー方法を見直すだけでも、頭皮ニキビの予防対策になります。
ポイントは、シャンプーの前(髪を濡らす前)に髪をブラッシングして、フケやほこりなどの汚れや、髪のもつれをとりましょう。
そして、シャンプー剤を使用する前に、まずはしっかりとお湯で洗い流しましょう。髪の毛だけでなく頭皮まで意識して流すのがポイント。髪や頭皮についたほこりや汚れの多くはお湯だけで落ちると言われています。
洗う時は、指の腹を使って頭皮をマッサージするようにやさしく洗いましょう。
このとき、爪を立てて洗わないように。そして、シャンプー後はしっかりと流し残しがないようにしましょう。

頭皮のニキビを防ぐ方法② 生活習慣を改善する

生活習慣が乱れると皮膚トラブルが起きやすくなるため、適度な睡眠、バランスの取れた食事、ストレスをためないことが大切。
睡眠は単に時間を確保するだけでなく、質の高い睡眠をとれるように寝る前にはスマホなどのブルーライトを浴びないようにしたり、横になる2~3時間前に入浴したりするなどの方法も試してみましょう。
また、食事は脂肪分を減らし、ビタミンA、C、Eとたんぱく質をしっかり取ることがおすすめ。栄養バランスが乱れると皮脂が過剰に出たり、皮膚トラブルが起きやすくなり、結果として頭皮ニキビが発生する可能性が高まります。

頭皮のニキビを防ぐ方法③ 寝具の衛生状態を保つ

頭皮ニキビは、枕が原因になるケースもあります。
枕カバーをあまり洗濯していない場合、枕に残った菌やダニなどが引き金になり、頭皮ニキビの発症や悪化に繋がる可能性も。
枕カバーを週に2回程度は変えるのがおすすめ。こまめに取り替えて清潔な状態をキープしよう。

頭皮ニキビは生活習慣や食習慣の改善、正しいヘアケア、早期のケアで改善できます。
頭皮にニキビができやすい、くり返しできて困っているという人は、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。ニキビができづらくなれば、毎日のヘアケアやスタイリングも楽しくなることでしょう。